2022年最新獲得賞金ランキング上位棋士ベスト10

2022年の獲得賞金・対局料の暫定ランキング

日本将棋連盟では毎年棋士の獲得賞金をランキングで発表しているが、同様の方式で2022年の賞金ランキングを集計した。

ちなみに2021年の賞金ランキングは以下の通り。

2021年獲得賞金・対局料ベスト10(将棋連盟)

なお本サイトでは2021年のベスト20位までの想定順位も集計している。

2021年賞金ランキングと次期JT杯出場棋士

今年に関しても、過去のランキングをもとに現時点で想定される暫定獲得賞金ランキングを以下の条件でまとめた。

  • 集計期間は2022年1月1日~2022年12月28日
  • 現時点までに確定している各棋戦の対局料と賞金額を合算
  • 未公表の対局料および各棋戦賞金額は想定金額にて計算
  • 合計金額は連盟の公表データに基づいて、”集計期間内に棋士に支払われた金額”としている(例:第34期竜王戦賞金は2022年分として加算)

【2022年獲得賞金・対局料ベスト10+2(想定)】

順位 名前 額(円) クラス 主な実績 昨年
1位 藤井聡太 1億1800万 A級 竜王・王位・叡王・王将・棋聖 3位
2位 渡辺明 7450万円 名人 名人・棋王、前期王将 1位
3位 豊島将之 5450万円 A級 前期竜王、王位/王座挑戦、NHK杯 2位
4位 永瀬拓矢 4550万円 A級 王座、竜王1組1位、棋王/棋聖挑戦 4位
5位 斎藤慎太郎 2550万円 A級 名人挑戦 6位
6位 広瀬章人 2250万円 A級 竜王戦挑戦
7位 菅井竜也 2050万円 A級 朝日杯優勝 10位
8位 佐藤天彦 1950万円 A級 竜王戦ベスト4
9位 山崎隆之 1850万円 B1 竜王戦挑決 12位
10位 稲葉陽 1750万円 A級 朝日杯準優勝 9位
11位 羽生善治 1600万円 B1 NHK杯ベスト4、王位リーグ 5位
12位 糸谷哲郎 1500万円 A級 王位リーグ 8位

(※敬称略)
(※カッコ内は期間内未加算のタイトル)
(※開催前のタイトル戦は対局料のみ加算)

第1位は竜王を含む5冠を保持する藤井聡太竜王となっている。今期1位となれば初の賞金王を獲得する。

第2位は棋王を保持し、名人戦3連覇を果たした渡辺明名人となっている。今期賞金王となれば2年連続となる。

第3位は前期竜王でNHK杯を制し、王位戦、王座戦にも挑戦した豊島将之九段が入っている。

以下、王座を防衛し、棋王戦、棋聖戦にも挑戦した永瀬拓矢王座、名人戦に挑戦した斎藤慎太郎八段と続いている。

なお本ランキングは2023年度のJT杯出場資格の対象(今期優勝者・タイトル保持者含む上位12名)となっている。

賞金額の算出について

各棋戦の賞金額については、竜王戦等の金額が公表されている棋戦と、未公表の棋戦がある。未公表の棋戦の賞金および対局料合算金額(以下、賞金合算金額で統一)については、過去5年間の賞金ランキング(将棋連盟公式発表)より逆算し、算出額を対象年の金額と推定して計算を行っている。

未公表も含めた各タイトル棋戦の賞金合算金額は以下のようになっている。前者の金額はタイトル戦勝者。カッコ内はタイトル戦敗者。

竜王戦:4400万円(1650万円)
名人戦:3350万円(1200万円)※名人

名人戦:3000万円(900万円)※挑戦者
王位戦:1250万円(700万円)
王座戦:1250万円(700万円)
棋王戦:1250万円(500万円)
叡王戦:1000万円(450万円)※1
王将戦:1000万円(450万円)
棋聖戦:1000万円(450万円)

※1. 叡王戦は第6期より序列変更となったため暫定金額

一般棋戦の賞金合算金額は以下のようになっている。前者は優勝者、カッコ内は準優勝者。

朝日杯:750万円(300万円)
JT杯:500万円(150万円)
銀河戦:500万円(150万円)
NHK杯:500万円(150万円)

また、上記以外にも各棋戦の勝ち上がり状況(本戦、二次予選、一次予選等)、順位戦所属クラス、年間対局数、等から推定金額を個別に細かく算出し、各棋士で合計金額の算出を行っている。

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