2023年最新獲得賞金ランキング上位棋士ベスト10

2023年の獲得賞金・対局料の暫定ランキング

日本将棋連盟では毎年棋士の獲得賞金をランキングで発表しているが、同様の方式で2023年の賞金ランキングを集計した。

ちなみに昨年の賞金ランキングは以下の通り。

2022年獲得賞金・対局料ベスト10(将棋連盟)

今年に関しても、過去のランキングをもとに現時点で想定される暫定獲得賞金ランキングを以下の条件でまとめた。

  • 集計期間は2023年1月1日~2023年12月26日
  • 現時点までに確定している各棋戦の対局料と賞金額を合算
  • 未公表の対局料および各棋戦賞金額は想定金額にて計算
  • 合計金額は連盟の公表データに基づいて、”集計期間内に棋士に支払われた金額”としている(例:第35期竜王戦賞金は2023年分として加算)

【2023年獲得賞金・対局料ベスト10+2(想定)】

順位 名前 額(円) クラス 主な実績 昨年
1位 藤井聡太 1億9000万 名人 竜王|名人|王位|王座|叡王|棋王|王将|棋聖 1位
2位 渡辺明 4000万 A級 前名人、前棋王、朝日杯準優勝 2位
3位 永瀬拓矢 3500万 A級 前王座、竜王挑決|叡王挑決|棋聖挑決 4位
4位 広瀬章人 3150万 A級 前期竜王挑戦、棋王戦挑決 6位
5位 豊島将之 2300万 A級 竜王戦2組優勝、王座戦挑決 3位
6位 羽生善治 2250万 B1 王将挑戦、王位戦挑決 11位
7位 菅井竜也 2000万 A級 叡王挑戦 7位
8位 伊藤匠 1950万 C1 竜王挑戦、棋王戦挑決
9位 稲葉陽 1900万 A級 竜王戦1組優勝 10位
10位 佐々木大地 1900万 C2 王位挑戦、棋聖挑戦
11位 糸谷哲郎 1700万 B1 JT杯準優勝、朝日杯ベスト4 12位
12位 佐々木勇気 1600万 A級 NHK杯準優勝

(※敬称略)
(※カッコ内は期間内未加算のタイトル)
(※開催前のタイトル戦は対局料のみ加算)

第1位は竜王・名人を含む全八冠を史上初めて獲得した藤井聡太竜王名人となっている。今期1位となれば2年連続の賞金王となる。

第2位は名人戦、棋王に出場した渡辺明九段、第3位は王座戦に出場し、他3棋戦で挑決まで進んだ永瀬拓矢九段が入っている。

なお本ランキングは2024年度のJT杯出場資格の対象(今期優勝者・タイトル保持者含む上位12名)となっている。

賞金額の算出について

各棋戦の賞金額については、竜王戦等の金額が公表されている棋戦と、未公表の棋戦がある。未公表の棋戦の賞金および対局料合算金額(以下、賞金合算金額で統一)については、過去5年間の賞金ランキング(将棋連盟公式発表)より逆算し、算出額を対象年の金額と推定して計算を行っている。

未公表も含めた各タイトル棋戦の賞金合算金額は以下のようになっている。前者の金額はタイトル戦勝者。カッコ内はタイトル戦敗者。

竜王戦:4400万円(1650万円)
名人戦:3350万円(1200万円)※名人

名人戦:3000万円(900万円)※挑戦者
王位戦:1250万円(700万円)

叡王戦:1250万円(500万円)※1
王座戦:1250万円(700万円)
棋王戦:1250万円(500万円)
王将戦:1000万円(450万円)
棋聖戦:1000万円(450万円)

※1. 叡王戦は序列変更となったため暫定金額

一般棋戦の賞金合算金額は以下のようになっている。前者は優勝者、カッコ内は準優勝者。

朝日杯:750万円(300万円)
JT杯:500万円(150万円)
銀河戦:500万円(150万円)
NHK杯:500万円(150万円)

また、上記以外にも各棋戦の勝ち上がり状況(本戦、二次予選、一次予選等)、順位戦所属クラス、年間対局数、等から推定金額を個別に細かく算出し、各棋士で合計金額の算出を行っている。

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